弔問のマナー(訃報の連絡を受けたら)

いざ訃報の連絡を受けた時、

  • 弔問はどのようにしたらいいのか
  • どのタイミングでうかがったらいいのか

と、疑問に思った経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
いざ弔問をするとなった時、弔問のマナーは非常に気になるところかと思います。そこで今回は弔問の時に気をつけるべきことをご紹介します。是非、弔問される際の参考にしてみてください。

弔問とは?

弔問とは、故人の家を訪ね、遺族にお悔やみの言葉を述べることを意味します。遺族は悲しみの中にありますので、故人の家を訪ねる際には気をつけなければならないことが多々あります。

弔問にうかがう時期・タイミング

弔問にうかがう時期・タイミングは、大きく分けて2つあります。1つは通夜の前、そしてもう1つは葬儀の後です。
通夜の前と葬儀の後、どちらのタイミングで弔問すればいいのかと迷われるかと思いますが、タイミングは故人との関係性で決まります。故人の肉親や近い親族、非常に親しくされていた友人である場合は通夜の前に弔問しても問題ありませんが、肉親や近親者、特に親しい友人などでない場合には、通夜の前に弔問するのは遺族の負担となりますので、避けるべきです。弔問されるのであれば、葬儀の後にしましょう。

弔問に適した服装

弔問の際には、服装にも気を使う必要があります。特に、通夜前の弔問です。多くの方が、人が亡くなった時には喪服を着なければならないという認識があるかもしれませんが、弔問の際には失礼にあたります。理由は、故人の死を予想して準備していたと思われかねないためです。
弔問の際には喪服ではなく、地味な平服でうかがうことがマナーです。平服でうかがうことが気になるようであれば、喪服でないスーツを用意するといいでしょう。

弔問の際の挨拶・お悔やみの言葉

弔問の時、悲しみの中にある遺族に対して、ついつい多くの言葉をかけてあげたいという気持ちになるのではないでしょうか。

遺族を思う気持ちがあることは悪いことではありませんが、深い悲しみの真っ只中にある遺族にとって、多くの言葉は逆効果になることがあります。
弔問の挨拶は手短に
「この度はご愁傷様です」
「お悔やみ申し上げます」
「大変でいらっしゃいましたね」
など、一言で伝えることが重要です。

「長生きでいらっしゃって、天寿を全うされたのですね」
など余計なことを言ってしまうと、気遣いのつもりで言った言葉が遺族の気持ちにそぐわず、不快に思われることがあります。

もし一言では言い足りないというのであれば
「何かお手伝いできることがあれば仰ってください」
といった言葉に留めておきましょう。

弔電の際に持参する持ち物

故人の家にお邪魔するのに、手ぶらでは気になるという方は多いでしょう。ですが、基本的に弔問にうかがう際には手土産などはなくても、失礼にあたるということはありません。
もし何か手土産を持っていきたいという気持ちがあるのでしたら、故人の供養のための供物を持っていくことをおすすめします。供物としては、生花や果物、お菓子などが一般的ですが、生前故人が好きだったものを知っている場合には、故人が好きだったものをお供えすると遺族に喜ばれるでしょう。

弔問にうかがう際に気をつけるマナー

弔問にうかがう際には気をつけるべきマナーがあります。マナーを守らなければ、遺族に不快な思いをさせてしまいますし、より悲しさを深めてしまうことにもなりかねません。マナーをしっかり守り、適切な弔問を心がけましょう。

弔問する前にうかがう日時を連絡しておく

弔問にうかがう日時の連絡は必須です。弔問に限りませんが、人の家にお邪魔するわけですから、時間を告げずに突然うかがうのでは遺族に大変な迷惑をかけます。弔問を迎える側の遺族にも準備が必要ですので、事前の連絡は必ずしましょう。
また、自分から弔問の時間を指定するのではなく、あくまで遺族の都合の良い時間を聞いた上で、弔問の日時を決定する方が遺族の負担になりづらいでしょう。

 

死亡原因(死因)や病名は聞かない

訃報を聞いて、誰しも死因や病名などが気になるものですが、弔問の際に死因や病名を聞くことは遺族に対して失礼にあたります。遺族から話される場合は別ですが、弔問する側から聞くべきことではないと覚えておきましょう。

長居をしない

弔問の際に、故人の自宅に長居することは、遺族に対して迷惑になります。遺族が深い悲しみの中にあり、人と対面している余裕がない場合や、故人とは親しくしていても遺族とは初対面である場合、故人が亡くなったことで遺族がやらなければならないことが山積みになっている場合など、遺族に様々な負担がある中、長居することでさらに負担をかけることはご法度です。
簡潔にお悔やみの言葉などを伝えたら、早めに引き上げるのがマナーです。

まとめ

弔問の際、知っておくべきマナーについて紹介しました。第一に胸に留めておかなければならないのは、遺族は悲しみの中にあり、心身ともに大きな負担がかかっているということです。故人や遺族のためを思ってする弔問が、遺族の負担となってしまっては元も子もありません。自分の気持ちを優先させるのではなく、遺族を優先して考えるよう、心がけましょう。